マラセチア菌が原因で背中に炎症が出来てしまうことがあります。背中ニキビのほとんどが背中ニキビではなく、マラセチア菌が異常繁殖して出来るマラセチア毛包炎だった!という方がかなり多くいるのです。
そもそもマラセチア菌が原因で出来る背中の炎症はマラセチア毛包炎です。背中ニキビの原因菌はアクネ菌なので見た目はかなり似ていますが、マラセチア毛包炎と背中ニキビは全然違うものです。
原因菌も違いますし、使うべき薬も違うのです。
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マラセチア菌で背中ニキビは出来ない?
背中に炎症が起きて赤いポツポツができている方はまず、自分がマラセチア毛包炎なのか背中ニキビなのか判断する必要があります。自分でどちらの症状を発症しているか分からなければ対処法もわかりません。
お互い同じ薬で治すことができないので、マラセチア毛包炎にはマラセチア毛包炎に効果がある薬、背中ニキビには背中ニキビに効果がある薬を使っていきます。
気をつけるべきポイントはマラセチア毛包炎の原因菌であるマラセチア菌は真菌です。つまりカビの一種なので、殺菌効果がある薬を使わないと治すことがかなり難しくなります。背中ニキビは殺菌効果がなくても抗炎症作用のある化粧品を使えば徐々に治っていきます。
ちなみに抗炎症作用というのは炎症部分を小さく、そして綺麗に治す効果がある作用のことです。
まずは自分がマラセチア毛包炎なのか背中ニキビなのかを判断しましょう。
簡単な判断の仕方はマラセチア毛包炎だと背中が痒くなります。酷い時は痛みを感じます。背中ニキビは痒みも痛みもありません。
さらに詳しくマラセチア毛包炎と背中ニキビの見分け方についてまとめましたのでご覧ください。
→ 背中ニキビとマラセチア毛包炎の違いは?画像で比較してみた!
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背中ニキビに効果がある市販薬は?
背中ニキビに効果のある市販薬はお近くのドラッグストアに行けばわかる通り、かなりたくさんの種類があるので自分で選ぶのが難しいです。先ほどもお伝えしたように背中ニキビを治すには抗炎症作用のある成分が含まれている市販薬を使う必要があります。
それと市販薬だけではなく化粧水や美容液などにも抗炎症作用がある成分が含まれています。ちなみに抗炎症作用がある成分の名前は「グリチルリチン酸2k」です。商品によっては「グリチルリチン酸ジカリウム」や「グリチルリチン酸ニカリウム」と表記されることがありますが、3つとも同じ成分です。
背中ニキビに効果がある市販薬は「テラコートリル軟膏」と言う薬です。これは背中ニキビ専用の薬ではありませんが、ヒドロコルチゾンと言う抗炎症作用の効果が期待出来る成分が含まれてます。
しかしテラコートリル軟膏はステロイドの成分が含まれているので使い方が難しいのです。長期間使ってはいけないとか塗りすぎてはいけないなど、決まりがあるのでもしかしたら人によって使いにくいかもしれません。
他に市販薬で背中ニキビに効果が期待出来る薬は「セナキュア」です。この薬は割と有名ですよね。このセナキュアは背中ニキビを治すために作られているので背中全体に濡れるようにスプレータイプになっています。スプレータイプだと自分で簡単に炎症部分に塗ることができるので安心です。
市販薬で背中ニキビを治すのであれば「テラコートリル軟膏」と「セナキュア」ですが、私的にはセナキュアの方がオススメです。スプレータイプという点と背中ニキビを改善するために作られたという点がオススメポイントです。
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マラセチア毛包炎に効果がある市販薬は?
マラセチア毛包炎はマラセチア菌が異常繁殖して出来る炎症です。このマラセチア菌は真菌なのでステロイドなどの薬は効果がありません。しかも場合によっては背中の皮脂が過剰に分泌してしまい新たにマラセチア毛包炎を作り出してしまう可能性も出てきます。
マラセチア毛包炎の時は先ほど紹介した「テラコートリル軟膏」は使わないようにしましょう。
そしてマラセチア毛包炎は皮膚科でも処方される抗真菌薬が効果的です。この抗真菌薬は背中ニキビには効果がありませんので注意してください。そして市販薬で効果のある薬はイミゾダール系の薬になります。
イミゾダール系の薬というのは水虫に効く薬のことです。マラセチア毛包炎専用の市販薬はなく、治すとしたら皮膚科に通うかマラセチア毛包炎に効く薬をネットで購入するかの二択になります。
皮膚科に通うのは確実ですが時間とお金がかかってしまいます。お仕事をしている方だと一度皮膚科に診てもらいに行けることは行けるが、通い続けることが出来ずに辞めてしまう方が結構多いのです。そこで対処法として皮膚科でマラセチア毛包炎と診断された時に処方される薬をネットで購入して使う方が多くなっています。
マラセチア毛包炎に効果がある薬とは?
代表的なものだと「ニゾラールクリーム」です。ニゾラールクリームは抗真菌薬なのでマラセチア毛包炎に効果が期待できます。
→ マラセチア毛包炎の症状が背中に!治し方や原因を徹底追及!
マラセチア菌は抗真菌薬で治すことが出来る
マラセチア菌が原因の背中の炎症は背中ニキビではありません。背中ニキビの原因菌はアクネ菌でマラセチア菌が原因で起こる炎症はマラセチア毛包炎です。
マラセチア毛包炎の場合は市販薬ではなく、皮膚科でも処方されるニゾラールクリームが効果的です。